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【例文付】ケアプラン課題分析(アセスメント)の書き方|実地指導で評価される3ステップ

課題分析(アセスメント)の書き方を、例文・テンプレ付きで徹底解説。実地指導で評価されるポイントや時短術まで、現役ケアマネの目線でまとめました。

忙しい方はテンプレ・文例までお先にどーぞ

目次

課題分析(アセスメント)とは?ケアプランの質を決める「土台」

「アセスメントシートの23項目を埋めるだけで精一杯…」
「ニーズが毎回同じになってしまう…」
「実地指導で指摘されないか不安」

課題分析(アセスメント)は、
ケアプランの質を決める重要なプロセスです。

単なる情報収集ではなく、

  • 利用者がどんな生活を望んでいるか
  • それを妨げている要因は何か

課題(ニーズ)を導き出す作業です。


まずは、次の3ステップだけ意識すればOKです。


【実地指導対策】評価されるアセスメント3つのポイント

  1. ニーズの根拠が明確
    → なぜその支援が必要か説明できる
  2. 自立支援の視点
    → 「できること」を活かす
  3. 本人・家族の意向の区別
    → 意向を混同しない

課題分析の書き方【3ステップ】

ステップ内容コツ
①事実状況・発言客観的に書く
②課題困りごとリスクを明確に
③ニーズ目標本人視点で書く

事実 → 課題 → ニーズで書けばOK

厚労省の(主として介護支援専門員による)アセスメントについて

言ってることは、このようなことです⇩

アセスメントの要点(ケアマネ向けまとめ)

① アセスメントとは

  • 利用者の生活全体を把握すること
  • 問題点だけでなく「自立に向けた課題」を明確にすること

② 目的

  • 生活の質(QOL)の維持・向上
  • 自立支援につなげる
  • ケアプラン作成の根拠にする

③ 見るべき視点

  • 本人:健康状態、ADL、認知、意欲など
  • 家族:介護力、負担、支援体制
  • 環境:住環境、社会参加、孤立状況

④ 必須チェック項目

  • 健康状態
  • ADL・IADL
  • 認知機能
  • 食事・栄養
  • 排泄
  • コミュニケーション
  • 介護力
  • 社会との関わり
  • 居住環境

⑤ 実地指導で見られるポイント

  • 主観ではなく事実ベースで記録する
  • 情報の羅列ではなく課題につなげる
👉 アセスメントの本質: 「情報収集 → 課題抽出 → 支援につなげる」

【コピペOK】課題分析テンプレート

すぐ使いたい方はこちら ⇩

【白紙】アセスメント・課題分析用
【現状(事実)】
・身体:
・生活:
・発言:

【課題】
・
・
・

【ニーズ】
・
・

【アセスメント】
【記入例】アセスメント・課題分析(転倒不安)
【現状(事実)】
・身体:右膝の変形性関節症。歩行時、右足を庇うような動作が見られ、歩幅が狭くなっている。
・生活:独居。掃除や洗濯は自身で行っているが、風呂場の出入りに時間がかかるようになった。
・発言:「最近、家の中でも足がもつれることがあって、一人で転んだらどうしようかと不安になる」

【課題】
・下肢筋力の低下と疼痛による転倒リスクの増大。
・入浴動作時(跨ぎ動作)の不安定さによる事故の危険性。
・不安感からくる外出機会の減少と、それに伴う廃用症候群の進行。

【ニーズ】
・「転倒の不安なく、住み慣れた自宅での生活を長く続けたい」
・「痛みをコントロールし、以前のように近所のスーパーまで一人で買い物に行けるようになりたい」

【アセスメント】
右膝の疼痛が活動量を制限し、さらなる筋力低下を招く負の循環に陥っている。居宅内の環境(特に浴室)に手すり等の環境整備を行い安全を確保するとともに、専門職によるリハビリや通所サービスを導入し、自信の回復と身体機能の維持を図ることが急務であると判断する。

【例文】課題分析の実例集

■ 転倒リスクがあるケース

アセスメント・課題分析(転倒リスク)
【現状(事実)】
・身体:下肢筋力および体幹バランスの低下が顕著。室内歩行時にふらつきが見られ、支持物がない場所での移動は不安定である。
・生活:過去に室内での転倒歴があり、移動に対して消極的になっている。
・発言:「また転んで骨折でもしたらと思うと、歩くのが怖くて仕方ない」

【課題】
・移動時のふらつきによる再転倒および骨折のリスク。
・転倒不安からくる活動量減少による、さらなる筋力低下(廃用)の懸念。
・独居(または夜間等)における緊急時の対応困難。

【ニーズ】
・「転倒の不安を感じることなく、自宅内を安全に移動できるようになりたい」
・「足腰を丈夫にして、自分の力で生活を継続したい」

【アセスメント】
加齢に伴う下肢筋力の低下に加え、過去の転倒体験による心理的予期不安が活動範囲を狭めている。物理的な環境調整(手すり設置・福祉用具導入)で即時的な安全を確保すると同時に、通所リハ等の専門的介入により、バランス能力の向上と「歩ける」という自信の回復を促す支援が必要であると判断する。

■ 独居で食事管理が困難

アセスメント・課題分析(低栄養リスク)
【現状(事実)】
・生活:独居。以前は自炊していたが、現在はパンやカップ麺等の簡易な食事が中心となっている。
・身体:直近数ヶ月で体重の減少が認められ、衣服にゆとりが出ている。活気の低下も見受けられる。
・発言:「買い物に行くのが億劫で、火を使うのも危ない気がして、適当に済ませてしまう」

【課題】
・摂取エネルギーおよびタンパク質の不足による低栄養状態の進行。
・栄養バランスの偏りからくる免疫力低下や、筋肉量減少(サルコペニア)のリスク。
・調理や買い物といった家事遂行能力の低下によるセルフネグレクトへの懸念。

【ニーズ】
・「栄養バランスの良い食事を安定して摂取し、健康な体を維持したい」
・「無理のない範囲で、日々の食事を楽しめるような環境を整えたい」

【アセスメント】
加齢に伴うADL低下と買い物機会の減少が、食生活の質を著しく低下させている。調理に対する不安(火の不始末等)も自炊を妨げる要因となっており、物理的な栄養補給として配食サービスの導入が急務である。また、単なる食事提供に留まらず、安否確認や栄養状態のモニタリングを併せて行い、在宅生活の継続性を高める支援が必要と判断する。

■ 家族介護負担が大きい

アセスメント・課題分析(介護者負担軽減)
【現状(事実)】
・生活:長男(主介護者)が仕事と両立しながら同居介護を行っている。
・身体:本人の夜間頻尿や不穏に伴う対応のため、介護者が慢性的な睡眠不足の状態にある。
・発言:長男「最近、夜中に何度も起こされて仕事中も集中できない。このままでは自分が倒れてしまいそうだ」

【課題】
・介護者の身体的・精神的疲労の蓄積による、在宅介護継続の危機。
・休息不足からくる介護者の健康被害、および介護放棄(セルフネグレクト含む)や虐待に繋がる潜在的リスク。
・主介護者の社会的孤立(仕事や私生活への支障)。

【ニーズ】
・「介護の負担を軽減し、家族が健康を保ちながら在宅での生活を長く継続したい」
・「夜間や日中の介護から一時的に解放される時間を持ち、心身をリフレッシュさせたい」

【アセスメント】
主介護者の献身的な支援により在宅生活が維持されているが、夜間のケア負担が限界値に達していると判断する。現行の支援だけでは「介護の共倒れ」を招く恐れが極めて高く、レスパイトケア(休息支援)の導入が不可欠である。日中の通所サービスを増回して介護者の休息時間を確保するとともに、将来的にはショートステイの定期利用も視野に入れ、持続可能な介護体制への再構築を提案する必要がある。

アセスメントの質を上げる「ICF」の視点

ICFを使うと分析が深くなります。

  • 心身機能(痛み・麻痺)
  • 活動(歩行・入浴)
  • 環境(家族・住宅)

「なぜ?」を繰り返すのがコツ


よくあるNG例

NG改善
元気そう食事摂取良好
困っている具体的に書く
抽象的行動ベースにする

実地指導で評価されるポイント

  • 課題とサービスが一致している
  • 本人の意向が反映されている
  • 判断に根拠がある

まとめ

課題分析はケアマネ業務の核です。

  • 事実→課題→ニーズで整理
  • 自立支援を意識
  • 根拠ある判断を書く

アセスメントの質が上がると、ケアプラン全体の質も一気に向上します。


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